Ⅷ. CBDとCBGの違い
CBDとCBGの違い
ヘンプの代表的な有益成分のCBDとCBGは一見するとタイプミスをしたのでは…?と感じるかもしれませんが、CBDとCBGは全くの別物で、各々成分の働きも違います。
CBDとCBGのそれぞれの特徴を挙げて、その違いを見てみましょう。
【CBD】とは?
CBDとはCannabidiol(カンナビジオール)を略した単語で、ヘンプから抽出されるカンナビノイド成分の1つです。
精神作用や中毒性がないことが立証されており、日本でも安全かつ合法的に使用することが認められています。近年では、世界各国のセレブ、著名人、スポーツ選手から私たち一般の方々までが愛用していることから日本でもCBD製品の需要と注目度が高まっており、特に医療分野や健康・美容業界から注目を集めている成分です。
CBDの可能性
CBDは人間の体内にある内因性カンナビノイドシステム(ECS )に働きかけることで、効果を発揮します。
代表的な効果として、慢性痛の緩和、不安改善(自律神経の整え)、抗うつ、炎症の緩和、リラックス効果、不眠症改善、その他様々な効果があると考えられています。
【CBG】とは?
CBGとはCannabigerol(カンナビゲロール)を略した単語で、ヘンプから抽出されるカンナビノイド成分の1つです。
CBGはCBDやCBCなどの他のカンナビノイドの元となる成分です。そのため1株のヘンプからCBDやCBCに変換されなかったCBGが重量で1%ほどしか抽出することができません。これらの要因から研究に非常にコストがかかるため研究が思うように進められていませんが、多くの可能性を秘めた成分がCBGなのです。
CBGの可能性
CBDはECSに間接的に作用するのに対して、CBGは直接作用することで人間の体内への親和性が高いことがわかっています。
CBGとCBDが同様の作用として示されているのがリラックス効果、抗うつ、炎症の緩和、慢性痛の緩和です。他にはCBGの抗菌特性に関する研究が進められており、抗生物質の効かない細菌に対する効果が期待されています。
まだ研究が進んでいないため、その効果・可能性が不確かではありますが、最も期待されている有益カンナビノイド成分と言っても過言ではないのがCBGです。
内因性カンナビノイドシステム(ECS)について:https://hdrop.co.jp/blogs/cbd-school/vi-endocannabinoid-system-whats-that-and-why-have-you-never-heard-of-it